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家電導線とリノベーション2022.2.10

せっかくリノベーションするのですから、生活しやすくできるだけ便利に「家事動線」も考慮して考えた方が良いですよね。

そこで今回の記事では今人気のあるお掃除ロボットのメリットやデメリット、便利に使いこなすためのコツを、リノベーションの視点からご紹介いたします。

 

ロボット掃除機とは?

ロボット掃除機とは、自動的に動いて部屋を掃除するロボットのことで、ロボット型クリーナーや掃除用ロボットなどとも呼ばれます。

本体に内蔵されている各種にセンサーにより、掃除をする空間の広さや形状、障害物の状態、ホコリやゴミの散らかり具合などの情報を収集し、その情報をもとに、自動的に掃除します。

形状は円形のものが多く、家庭用は本体内にバッテリーを内蔵しています。掃除をしている間は、コードレスで作動します。一定時間掃除をすると、充電器のある場所へ自動で戻り、充電を始めます。

ブラシで床面のゴミをかき出しながら吸い取る方式のものが多いです。

作動は、リモコンやタイマー設定、スマートフォン用アプリの操作などで制御できます。

安価なものですと、障害物に当たると方向転換するようになっていて、掃除ルートも認識せずに床面をただ、ランダムにバッテリーが切れるまで掃除し、自動では止まらないものがあります。

中程度以上のものは超音波や赤外線などを用いたセンサーやカメラによって障害物との距離を測り、接触する前に減速したり接触を回避するものがあります。

また、天井の幾何的パターンをカメラで認識することで部屋の床面を地図を作製し自機の部屋内での位置もAIで認識し、同一場所の重複清掃をなるべく避け、掃除時間を短縮させる高性能・高価格な機種もあります。

ゴミを吸い込むタイプが主流ですが、近年ではフローリング掃除に便利な拭き掃除タイプも人気です。

また、吸引・拭き掃除の両方に対応したハイブリットモデルも増えつつあります。

 

ロボット掃除機のメリット

  1. ロボット掃除機のメリットはスマホなどで操作ができ、放置していても全自動で掃除してくれるので、なんと言っても掃除が楽!!な点です。
  2. また、掃除機だと腰をかがめる動作が多いので、腰に負担がかかりますが、ロボット掃除機なら負担が減ります。
  3. ハウスダストなどゴミも吸引してくれるので、アレルギー対策にもなります。
  4. 体調や時間の関係など自分のコンディションに左右されることなく、いつもキレイな環境を維持できます。
  5. 基本的に自分で掃除機をかける必要がなくなるので、時間の節約になります。

ロボット掃除機のデメリット

  1. ロボット掃除機は、段差の昇降ができないので、床にモノが多い部屋や段差のある部屋の掃除には不向きです。障害物センサーがついていない機種だと、家具やモノに衝突し、傷をつけてしまう可能性もあるので注意しましょう。
  2. ロボット掃除機は、掃除が完了するまでに時間がかかることもデメリットのひとつです。機種や部屋の広さにもよりますが、急いで掃除する必要がある場合には自分で掃除機をかけた方が格段に早いでしょう。
  3. ロボット掃除機は、動作音が一般的な掃除機と同じくらいします。そのため、「テレビの音が聞こえにくい」「赤ちゃんが寝ている時は使いにくい」などの問題があります。
  4. 床に大きなゴミが落ちていたり、ケーブル等があったりすると、それを巻き込んでしまい停止することがよくあります。
  5. ロボット掃除機は、ペットとの相性が悪い場合に、ペットにストレスを感じさせてしまうことがあります。また、ロボット掃除機の動きが気になり、ペットがボタンを押したり、ペットの排泄物を引きずったりするケースもあるので、レンタルサービスなどを活用し、様子をみてから購入を検討するようにしましょう。

 


さて、ここまではロボット掃除機についてご紹介いたしました。

次に、ロボット掃除機を上手に活用するコツをリノベーションの視点からご紹介いたします。

「家事動線」と「リノベーション」の関係性

リノベーションする際は、まず第一に「家事動線」を考えながら間取りを考えていきます。

自分のライフスタイルと照らし合わせながら、導線を考えましょう。

家事動線とは

そもそも家事動線とは、家の中で、炊事や洗濯、掃除などの家事をする際に人の動きを表す線のことです。

例えば、洗濯をする場合、洗濯機が置かれている場所と洗濯物を干す場所が離れていたりすると、濡れた洗濯物を運ぶために移動する必要があります。

また、乾いた洗濯物を取り込み、畳んで片付けるために移動が必要であれば、その全ての線が「洗濯物のための家事動線」となります。

料理をする場合は、食材が保管されている場所、野菜を切る調理台、コンロ、食器棚、出来上がった料理を運ぶ先の食卓、食べ終わった後の片付けまでの全てが「料理のための家事動線」となります。

これらの「家事動線」が、いかにスムーズにできるかが、快適な家造りのカギです。

掃除の場合は、掃除機を取り出しコンセントを接続し、掃除機をかける。

その際、場合によっては家具を動かしたり、コンセントを差し直したりと、様々な動作が必要です。

そのような家事動線を間取りに活かすことが、リノベーションする際にとても重要なポイントになります。

 


ロボット掃除機で快適な生活を送るコツ

ロボット掃除機は、様々なメーカーから販売されています。

部屋の間取りや掃除頻度にあったモデルを選ぶようにしましょう。

ロボット掃除機の選び方

ロボット掃除機選びのコツは、「機能」と「部屋の広さ」のバランスにあったモデルを選ぶことが重要です。

【ロボット掃除機のタイプで選ぶ

ロボット掃除機は大きく分けて3タイプあります。

  • 吸引タイプ・・・通常の掃除機のようにゴミやホコリを掃除したいのであれば、吸引タイプを選びましょう。フローリングだけでなく、畳やカーペットにも対応しているのも特徴です。
  • 拭き掃除タイプ・・・床の水拭きや乾拭きに特化しているのが拭き掃除タイプです。腰や膝の負担が大きい雑巾がけを代行してくれるので、人気のタイプです。しかし、カーペットや畳では利用できません。
  • 吸引+拭き掃除タイプ・・・吸引と拭き掃除の両方の機能を持つハイブリットタイプです。ダストボックスを給水タンクに付け替えたり、モップモジュールを取り付けたりと、簡単なパーツ交換だけで掃除機とモップがけを1台で行えるコストパフォーマンスの高さが人気です。

【サイズと薄さで選ぶ】

掃除する部屋の広さや、部屋数に合わせてロボット掃除機のサイズを検討しましょう。

サイズが大きいロボット掃除機は、大きい分早く掃除を完了させることができますが、家具の隙間や椅子の脚の間を通ることができない場合があります。また、ソファの下やテレビ台の下などの隙間も掃除したい場合は、ロボット掃除機の薄さも重要です。

【形状で選ぶ】

ロボット掃除機は、丸形や三角形、四角など、様々な形があります。それぞれの特徴をご紹介いたします。

  • 丸形・・・オーソドックスな形状が丸形です。角がないので、狭い場所に入っても引っ掛かりにくく、180度方向転換できます。様々なメーカーで取り扱っているので、安価で入手しやすいのも魅力です。

丸形のデメリットは、壁際や部屋の隅にゴミを残しがちな点です。隅っこの取り残しを減らすように、長めの前方ブラシを揃えるなど、工夫が施された機種にするとよいでしょう。

  • 三角型・・・三角型は、パナソニックのルーロや、エレクトロラックスのPurei9で採用されている形状です。三角形の底辺部分にある大きめの吸引口でゴミを吸い込むので、何度も往復することなく短時間で掃除できます。狭い場所でもスムーズに方向転換でき、壁際や部屋の隅のゴミまでしっかり吸引します。三角形は効率的に掃除できる理想な形ですが、種類が少ないので、選択肢が限られます。
  • 四角型・・・壁際にピッタリ沿って走行できるため、壁際と部屋の隅の掃除に向いています。ただし、狭い場所で方向転換ができずに、本体の角が引っかかって身動きが取れなくなるケースがあります。障害物の少ない部屋の掃除に向いています。
  • D型・・・D型はVorwerk社の コーボルトVRシリーズや、iRobot社のルンバS9+で採用されています。片側を直線構造にし、そこに大きめの吸引口を備えることで、短時間で掃除ができ、壁際や隅にも対応できるのが特徴です。狭い場所では引っ掛かりやすいのが短所です。

 

【ルートの検知方法で選ぶ】

ロボット掃除機の走行方式は、メーカーや機種によって異なります。

走行方式は3種類で、「マッピング方式」「ランダム方式」「直進清掃方式」があります。

間取りによって選ぶ方式が変わります。

  • 2部屋以上の家、間取りが入り組んだ家なら「マッピング方式」・・・マッピング方式とは、部屋の間取りを記憶できる機能のことを指します。センサーで家中の地図を作成し、複数の部屋を最も効率のいいルートで掃除します。さらに、侵入禁止エリアを設定したり、指定のエリアだけを掃除させたり、細かな調節が効くので便利です。
  • ワンルーム・1K には「ランダム方式」でも十分・・・ランダム方式は、マッピング方式のように部屋の間取りを記憶できません。決められたルートを走行できないものの、ワンルーム・1K の家なら十分にキレイに掃除できます。近年に販売されたモデルなら、水拭き機能を備えていたり、リモコンから指示を出せたりと、使いやすさもアップしています。1万円台で購入できるモデルもあるのも魅力です。
  • 1部屋を効率よく掃除するなら、「直進清掃方式」・・・この方式は、一方の壁から逆側の壁まで、直進しながら掃除をするのが特徴です。主にランダム方式に比べ、約3分の1の時間で掃除が完了します。しかし、2部屋以上の部屋や掃除範囲が広い家、家具などの障害物が多い家には不向きです。

 

【静音性で選ぶ】

ロボット掃除機でなんといっても気になるのが、「音」です。留守の間しか作動していないのであれば、あまり気にならないかもしれませんが、在宅中にも利用するなら静音性もチェックしておくことをおすすめします。

赤ちゃんやペットのいる家庭では、走行音が静かなものを選ぶほうが良いでしょう。

 

【バッテリーの持ち・充電方法】

稼働時間は重要なポイントです。掃除の途中でバッテリーが切れてしまう場合があるのであれば、こまめに充電するのが手間になってしまいます。

そういった場合に便利なのが、自動帰還機能付きのタイプです。

バッテリー残量が少なくなると、自動で充電台(ホーム・ドック)に戻り、充電を始めます。

さらに、充電時再開機能付きのモデルなら、充電が完了すると掃除を中断したところから再開してくれるので、無駄がなく効率良く掃除することができます。

 

【メンテナンスの簡単さで選ぶ】

吸引力を保つには、こまめなゴミ捨てなどロボット掃除機自体のメンテナンスが欠かせません。このダストボックスが満タンだと、ゴミが逆流して撒き散らしてしまったり、吸引力が低下したりする可能性があります。

ゴミ捨ての頻度をなるべく減らしたいなら、ダストボックスが大きいものを選ぶとよいでしょう。

また、ゴミを集積するベースを備えているモデルもあります。掃除が終わると、自動でロボットの掃除機のダストボックス内のゴミを集積ベースへ取り込む仕組みです。

こまめにダストボックスを片付ける必要がないので、大幅に手間を省くことができます。

ゴミ集積ベースは大容量なので、数週間に1度の片付けで足ります。

また、ブラシ・フィルター・ダストボックスは水洗いができるタイプを選んでおくとメンテナンスが楽です。

 


その他の機能

ロボット掃除機には様々な機能があります。

「衝突防止機能」「落下防止機能」の有無

ロボット掃除機でありがちなのが、出先から帰宅したら階段や玄関の段差に落ちてしまっていたというトラブルです。

ロボット掃除機が上り降りできる段差は、約2㎝程度です。これ以上の段差は、故障の原因になりかねません。玄関でさえもロボット掃除機にとっては大きな段差になります。

落下防止機能には、ロボット掃除機が確実に帰還するのをアシストするという一面もあります。

赤外線センサーやカメラなど搭載し、障害物への衝突や段差からの落下を防ぐ機能が備わったものがあります。

せっかく購入したロボット掃除機を故障なく長期間使うためにも、落下防止機能は必要な機能の一つでしょう。

掃除をルーティーン化できる「Wi-Fi通信」「自動帰還」

ロボット掃除機には、使いこなすと便利な機能がたくさんあります。なかでも重要なのが、「Wi-Fi通信」と「自動帰還」です。

Wi-Fi通信機能を搭載し、スマホアプリから遠隔操作できるロボット掃除機も登場しています。

外出先から運転させるだけでなく、エリア指定した箇所だけ清掃させるような細かな指示出しも可能です。

中でも重宝するのが、日時を指定して運転する「スケジュール機能」です。1度設定するだけで、毎日の掃除をルーティーン化できるので、自宅の家電をスマート化できます。

 


ロボット掃除機を使うにあたって

リノベーションの設計の際に注意すること

「巾木」や「壁紙」は丈夫なものを選ぶ

ロボット掃除機は、障害物を感知しながら進んでいきますが、間取りや家具のサイズによっては、感知しないケースもあります。

そのため床と壁の間にある巾木や、壁紙が柔らかい素材を選ぶと、万が一衝突したときに傷がつくことや表面の素材が剥がれる可能性があります。

気になるようでしたら、できるだけ丈夫な素材を選ぶようにしましょう。

部屋に段差を増やす場合は注意が必要です

ロボット掃除機は「落下防止機能」がついており、玄関などの段差から落ちないような設計になっていることが多いです。

ロボット掃除機は2㎝以上の段差を乗り越えることができないので、段差を多くつけたい間取りを検討している場合は要注意です。

配線コードはスッキリまとめる

配線コードを無造作に置くと、ロボット掃除機がコードを巻き込んでしまう可能性があります。延長コードはなるべく使わないことや、コードを収納ボックスにまとめるなど、巻き込まない工夫が必要になります。コンセントの位置や家具の配置なども、あらかじめ検討しておくことで、ロボット掃除機が使いやすくなります。

充電場所も考えた間取りに設計にする

充電場所は、「半径1メートル」の半円程度の空間が必要なケースが多く、壁に沿わせて置く必要があります。

ある程度の空間は必要になるので、充電場所を考慮した間取りを検討しましょう。

ロボット掃除機置き場を設置する場所には「コンセントを設置する」「Wi-Fiがつながる場所にする」というポイントも忘れないようにしましょう。

 


まとめ

ロボット掃除機を活用することで、毎日キレイな床を維持することができます。また、床に障害物となるような小物などを床に置かなくなるという声も多いようです。

ロボット掃除機の性能を十分に発揮するためには、ご自宅に適した機種を選ぶことが重要です。部屋の広さや予算、重視したい機能を考慮して選んでみましょう。

家事動線を考えたリノベーションに興味を持たれた方は、是非お気軽にお問い合わせください。

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