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マンションの天井高の話2022.1.6

マンションの購入の際に見るポイントとして、天井高があると思います。天井が高いマンションの方が人気が高いですが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

今回の記事では、そんなマンションの天井高について解説いたします。

 

天井高とは?

天井高とは、床から天井までの高さのことを指します。

これは、建築基準法で最低限のラインが決められています。

居室の天井の高さは2.1m以上でなければならない。

天井の高さの異なる部分がある場合は、平均の高さによる。

居室だけの指定ですが、実際のマンションの天井高はもっと高いです。

マンションの天井高の平均は2m20㎝~2m40㎝となっています。

 

 

二重床・二重天井とは

コンクリートのスラブの上や下に空間があり、フローリングなどが貼られる土台の床や天井が二重に組まれているパターンです。

主に水廻りの配管や、電気の配線のスペース確保の為です。

では、直床・直天井の場合の配管や配線はどうしているかというと、マンションの新築時に初めからコンクリートの中に通してあり、天井や床のスラブから線や管が出ていたりします。

水廻りだけが二重床のパターンもあります。

 

直天井や直床にして部屋数を増やしているマンションもある

二重天井や二重床ではスラブと天井・床の間にスペースを作っていますが、マンションによってはスラブに直接クロスを張って、床や天井とすることがあります。

しかし、直床や直天井にするにはスラブの凸凹をなくさなければ、直接クロスを張ったときに目立ってしまいます。

そのため、建設会社によっては直天井+二重床にすることもありますが、技術のある大手のゼネコンが造れば直天井+直床にすることができ、同じ高さでもマンションの階数を増やすことが可能になります。

リフォームの際にも、直天井と直床へと変更し、階数を増やすこともできます。

 

音や振動を避けたいなら天井高・階高・スラブ厚を確認を

直天井や直床の場合には、上の階で飛んだり跳ねたりした場合にその振動や音が伝わりやすくなってしまいます。

歩くときやイスを引くとき、洗濯機を回すときなどに起こる振動が上下の階に伝わりやすくなってしまいます。

二重天井や二重床のように部屋と部屋の間に空間があるマンションの場合には、直天井や直床と比べて音や振動が伝わりにくいメリットがあります。

 

天井高の高いマンションのメリット・デメリット

どのくらいの高さが、天井が高いマンションに入るのか、、、

上記にあるように、2m20㎝~2m40㎝が平均の高さです。

これより高い物件が、天井高が高いマンションといえるでしょう。

メリット

天井が高いメリット①開放感が得られる

天井高が3m程度あれば、視界から天井が消えて圧迫感がなくなります。

圧迫感がなくなると、実際よりも広く感じられる効果があります。

 

天井が高いメリット②壁の高い位置に窓を設けることができる

太陽の光を効率よく部屋に取り入れたい場合、高い位置に窓(ハイサイドライト)を設けるとよいでしょう。

また、高い位置の窓からは温められた空気を逃がしやすいため、室内の風通しを良くできるメリットがあります。

 

デメリット

天井が高いデメリット①光熱費が高くなりやすい

天井が高くなれば、その分だけ部屋の体積が大きくなります。

開放感があって良いのですが、空間が広い分冷房や暖房が効きにくいというデメリットがあります。

ただ、断熱性と機密性の高い住宅なら、エアコン一台で部屋を十分に暖かくできます。

 

天井が高いデメリット②音が反響しやすくなる

吹抜けのリビングで過ごしていると、残響音が気になるという方がいます。吹抜けを設けるなら、カーテンやカーペットを用いたりすることである程度防ぐことができます。

 

天井が高いデメリット③部屋上部のメンテナンス・掃除が大変

天井が高い部屋だと、部屋の上部にあるもののメンテナンスや掃除が大変になります。

天井が高いと、電球が切れてしまったとき交換するのも大変です。

更に掃除も大変です。電球周りや空調機など部屋の上部に設置してあるものの掃除は、普通の部屋よりも大変です。

 

 

ではその反対に天井が低いマンションにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

 

天井が低いマンションのメリット・デメリット

天井が低いマンションについても、メリットとデメリットがあります。

「天井が低い」の基準も平均が2m20㎝~2m40㎝なので、その基準を参考にしてみてください。

 

メリット

天井が低いメリット①落ち着く

比較的天井が低いマンションだと落ち着きやすいとの意見もあります。狭いところが好きな方、落ち着きやすい環境で過ごしたいと感じる方は天井が低めのマンションが良いでしょう。

 

天井が低いメリット②光熱費がかかりにくい

天井が低いと、体積が小さく部屋の無駄な空間が少ないとも言えます。

それによって、冷房や暖房も効きやすいメリットがあります。

その分光熱費を抑えることができるでしょう。

 

 

デメリット

天井が低いデメリット①圧迫感がある

天井が低いことによって、圧迫感があったり窮屈に感じたりする方もいるでしょう。

狭い場所が苦手な方には特にオススメできません。

 

天井が低いデメリット②吊り下げ型の照明器具は不向き

天井が低いので、照明器具に縛りはあります。具体的に言うと、シャンデリアやシーリングファンなど吊り下げ型の照明器具は不向きとなります。イメージすると分かるように、シャンデリアやシーリングファンをつけると窮屈に感じますし、邪魔になるでしょう。

 

まとめ

天井の高さによって、メリットとデメリットがありますが、それを踏まえながら、どちらがご自身に向いているか検討するのが良いですね。

今住んでいる持ち家の天井をリノベーションする場合ですが、

マンションには二重床・二重天井の物件と

直床・直天井になっている物件があります。

リノベーションする場合に、その物件がどちらの構造になっているかで、工事の内容が大きく変わってきます。

マンションの管理会社やオーナーさんに直接天井や床の構造を確認するか、もしくは階高と天井高、スラブ厚を聞いて自分で「二重」なのか「直」なのかを判断すると良いでしょう。

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