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憧れの『タワーマンション』本当に快適な暮らしができるのか??2021.5.18
タワーマンションマンション購入超高層マンション高層マンション
超高層タワーマンションは利便性もステータスも兼ね備えた憧れの住まいです。
では実際に都会的で快適そうに見えるタワーマンションに住んでいる人は幸せなのでしょうか。
実際にタワーマンションを購入した方で住み続けたいと思う人は少ないのです。
それはなぜなのでしょうか、、、?
今回は『タワーマンションに住む人の実体験』をもとに、解決されていない問題点などを解説いたします。
タワーマンションに潜む落とし穴
一見利便性があり快適そうに見えるタワーマンションですが、費用・子育て・生活の色々な面で、解決されていない問題点を抱えているのです。
まず、私が思うに子育て世代にはタワーマンション住まいは向かないかもしれません。
理由は、
●タワーマンションならではのカースト
がるのです。
タワーマンション住まいの子どもばかりが通う幼稚園では『○○階の○○ちゃん』と呼び合う事があるそうで、下階の家庭の子供がいじめの対象になる事も、、、。
下階の人は地位が低いというようなタワマンカースト、、、怖いですね。
●高所平気症からの転落事故
子供は基本的に高所恐怖症が備わっているものですが、生まれつきタワーマンション住まいの子供は、逆に高所“平気”症となってしまい、ベランダで遊ぶ事が平気になり、過って転落してしまう危険性があるのです。
タワーマンションで快適な暮らしをするつもりが、知らない間に子供を危険にさらしているかもしれないのです。
●エレベータの渋滞
タワーマンションのエレベーターは通勤ラッシュや学校の登下校の時間帯には渋滞がおき、なかなか乗れないという話をよく聞きます。
高層階になればなるほど家からエントランスまでの移動時間がかかってしまい、不便さを感じている人が多くいます。
エレベーターの台数が少なければ待ち時間も増え、外出が面倒になり部屋にひきこもりがちにも。
ちなみに、高層階に住む母親の二人にひとり以上が、エレベーターの利用に不安を感じているそうで、母親が外出を控えるため自然と小さな子どもも外出の機会が減ってしまいます。
そのような母親は子供一人で外出させることにも強い不安を感じてしまうので、慎重になり過保護になるケースも。
タワーマンション購入を検討している子育て世代のファミリーは慎重に考える必要があるかもしれませんね。
その他にも問題点はいくつもあります。
●ゴミ出しや宅配ボックスでの受け取りが面倒
さきほどエレベーターの問題であげた通り、渋滞や待ち時間からゴミ出しや宅配ボックスでの受け取りが面倒になるケースがあります。
●充実した共用施設はつかわなくても住民で費用を負担
まず、タワーマンションにはセールスポイントである『充実した共用施設』があります。
パーティールームやゲストルーム、スポーツジムに、カフェやバー、、、
高層建築物ならではの設備や付加価値のある設備・施設がある場合、修繕積立金や管理費もそれ相応の金額になります。
とくにプールや温泉施設のような水を使う施設は、防水処理など専門的な工事が必要となるため、修繕積立金が高額になることも。
また、外壁修繕にコストがかかります。
通常低層マンション(地上45m・15階相当)なら地上から足場を組んで外壁塗装を行いますが、タワーマンションの場合、上層階まで足場を組むには難しいため、屋上からロープで吊り下げるゴンドラ足場などを使います。ゴンドラ足場は作業人数が限られたり、天候の影響を受けやすいため工事期間が長い特徴があります。
●災害時の危険
2011年の東日本大震災の影響により、それ以降に建てられた新築マンションでは災害時、停電によって電力の供給がなくなった場合の非常用電源の稼働時間が、以前の24時間から72時間になった。
72時間分の発電用燃料がマンション内のどこかに保管されていることが多い。
ただ、タワーマンションのように何機もあるエレベーターの全てが稼働するわけではなく、非常用エレベーターが一基しか動きません。
それに、例え72時間稼働したとしても、72時間以内にインフラが復旧するとは限らず、高層階に暮らす人たちは自力で階段を上り下りするか、マンションの外へ避難するか、、、
さらに、タワーマンションでは電気が止まることで水の供給も止まります。
電力でポンプを稼働させ、水を上層階に押し上げているため、電気が止まると水も出なくなるのです。
●インターネットの回線速度が遅い
タワーマンションは一般的なマンションより戸数が多く、その分回線速度が遅くなりがちです。特に土日祝日は極端に遅くなる傾向があり、ストレスを感じる人も。
●長周期地震動による揺れ
長周期地震動とは、大きな地震が発生した時に生じる周期(1往復するのにかかる時間)が長い揺れのことを言い、高層階が長時間にわたって大きく揺れる。震源地が離れていても大きく揺れ、遠くまで伝わりやすいという性質があります。
タワーマンションの高層階はこれが長く続きがちで、女性や子供はこの揺れが体に合わず、体調を崩すこともあるようです。
まとめ
タワーマンションならではのコミュニティ育成の難しさ、それに関連する管理組合の問題、街の景観としての問題など、最近では数々の問題を指摘する書籍や雑誌記事も目につくようになってきました。
こういった問題から、所有者が売りに出したり、賃貸で貸したりと空きが目立つようになります。
賃貸で貸す場合に、オーナー側が借り入れ返済を優先するあまり、「安くてもいいから家賃を確保したい」と来る者拒まず入居者を受け入れてしまうと、経済的な面、治安やモラル的な側面からも適切にマンションが維持されず、そこからスラム化し、入居不振に繋がるケースも考えられます。
タワーマンションの購入を検討している方は、是非しっかり考えてみてください。