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マンションのカビ、結露対策方法2022.1.13
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鉄筋コンクリート造のマンションは、構造上気密性が高く、部屋の湿度が高くなりがちで、外気と室内の空気に温度差があると、外気で冷えた窓ガラスやサッシが部屋の暖かい空気を冷やし、室内の水蒸気を水滴に変えます。
そのため窓やサッシ付近の壁紙に結露が発生し、カビが生えて壁紙が剥がれるケースが、築20年~30年のマンションに多く見られます。
鉄筋コンクリートのマンションは、気密性が高いので、断熱性が高いかと思われがちですが、断熱性は高くありません。
結露にとっては好条件の建物なのです。
そこで今回の記事では、どうすればカビや結露に悩まされずに快適な生活を送ることができるのか解説いたします。
結露の原因とは?
上記で述べたように、結露は空気中の水蒸気が冷やされて水になる現象で、冷えたグラスの表面が濡れるのと同じ理屈です。
主に以下の原因で水蒸気が発生します。
- 炊事や食事中に出る水蒸気
- 就寝中にからだから発散される大量の水蒸気
- 植木鉢が出す水蒸気
- 浴室や洗面所から出る水蒸気
- 加湿器による水蒸気
- ガスファンヒーター
ちなみに子供一人で加湿器1台分の水蒸気が発生します。
マンションは気密性が高く、空気の循環が悪いために結露の発生を助長してしまうのです。
結露を放置するとどうなる?
1・窓ガラスやサッシに黒カビが生える
窓の結露は、放置すると下へ流れて溜まります。
それを放置してガラスやサッシが濡れたままになると、傷んでカビが生えやすくなります。
また、そのカビの胞子を吸い込むことで、アレルギーを発症する恐れがあります。
2・窓ガラス周辺の素材が傷む
窓ガラスが濡れたままだと、窓ガラスの周りのサッシや巾木、その周辺の壁などが傷みやすくなります。
さらにカビがダニを呼んで、ダニがシロアリを呼ぶ原因となります。
カビは、空気中を漂う菌なので、風や気流があるところでは生えにくいのですが、ダンスの裏や壁の隅など空気が動かない場所ではすくすく育ってしまいます。
また、壁が結露を繰り返すことで、壁紙の接着剤が剥がれ、下地と壁紙の間に隙間ができ、さらにカビが生えやすくなります。
結露を抑えるためには?
空気中に含むことができる水蒸気の量は、その空気の温度によって決まります。
同じ温度では、水蒸気の量が多くなればなるほど湿度が高まり結露が発生しやすくなります。
結露を抑えるためには、室内に必要以上に水蒸気を発生させないことが大切です。
- 換気扇を回す
- 窓を定期的に開けて換気する
- 洗濯物を室内に干さない
- お風呂の蓋を開けっ放しにしない
- 加湿器の使用を控える
- 水蒸気が発生しない暖房器具(エアコン、電気ストーブ)を使用する
- サーキュレーターなどを使用し、空気を循環させる
- 除湿剤や除湿機を使用し、湿度を下げる
こうした方法で結露を抑えることができます。
室内の最適な環境は、室温20℃、湿度50%です。
この環境であれば、カビやダニが発生しにくくなります。
カビが発生しやすい場所や注意点
・カーテンの外側
カーテンは、断熱には有効ですが、ガラスやサッシ室内表面の温度が下がり、湿度の高い空間になるので、結露が発生しやすくなります。
〈対策〉
長時間閉めたままの状態にしない。
カーテンはなるべく開ける方が結露対策にはよいでしょう。
・暖房をしていない部屋の窓
水蒸気は発生しなくても、他の部屋から水蒸気が侵入します。室内の温度も低いので、結露が発生しやすくなります。
〈対策〉
暖房を使用していない部屋も、適度な換気を行いましょう。
結露やカビ対策に使える便利グッズ
窓の結露を防ぐには、根本的な原因である温度・湿度管理が大切ですが、合わせて使うとより効果的な便利グッズがございます。
・断熱シート
水で貼るタイプや剥離紙を剥がしてそのまま貼るタイプがあります。
外気の温度が窓に伝わりにくくなるので、結露を予防できます。
・結露防止スプレー
業務用の結露防止スプレーなども販売されています。「結露防止剤」を窓ガラスに直接吹きかけて表面に膜を作り、撥水効果や断熱効果を追加して結露の発生を防止するグッズです。
効果が持続する期間は製品によって異なるので、効果期間が長めのものを選ぶとスプレーし直す手間をはぶけますね。
・フィルム、シート
窓ガラスにフィルム・シートを貼ることで、窓ガラスの断熱性を上げて結露の発生を防ぎます。
マジックミラーのような目隠し効果や模様入など、オシャレなデザインのものもあるので、見た目も楽しむことができます。
シートの貼り方は、裏側の粘着剤でそのまま貼り付けるタイプと、ガラスを水で濡らしてから貼り付けるタイプがあります。
・サッシや窓ガラスの一部い貼るテープ
テープタイプは、サッシや窓ガラスの一部にテープを貼り付ける方法で結露を防止します。
隙間テープ
サッシの引き違い部分や窓枠との間などに断熱効果のあるテープを貼り付けて、室外の空気が室内に入ってくるのを防ぎます。
給水テープ
窓ガラスの下部分に貼り付けて、流れてきた結露水を吸収する。素材によっては断熱効果も追加されています。
サッシ用断熱テープ
サッシ枠に貼って結露を防止します。
サッシによく使われるアルミ素材は熱が伝わりやすいため、ガラスと同時にサッシの対策も行うと更に効果的です。
・設置タイプの結露対策グッズ
買ってきたものをそのまま設置するだけで結露対策できるます。
断熱ボード
窓サッシの床に置いて、窓から入ってくる冷気を防ぎます。冷たい空気は下に移動するので、結露防止では、窓の下のほうを重点的に対策すると効果的です。
窓用ヒーター
「ウィンドラジエーター」とも呼ばれるもので、窓だけを暖める小型の暖房機です。
冷えやすい窓付近の温度をピンポイントで上げて結露の発生を防止します。
乾燥剤
窓付近の湿度を下げて結露の発生を防止します。
日光で乾燥させて繰り返し使えるタイプを選ぶとコスパがいいです。
除湿器
窓の側に置いて、窓付近に湿気を溜めないようにし、結露対策します。除湿器を使う場合は、除湿器内の乾燥剤に水分を吸収させる「デシカント式」がおすすめです。
結露を防ぐリフォーム
簡単なリフォームで、結露対策ができます。
・二重窓
二重窓は、樹脂製の窓枠を設けて、窓の内側にもう一つの窓を取り付けたものです。
窓と窓の間に空気の層ができるため、外気の影響を受けにくく、夏を暑さを遮断し、冬は部屋の暖かさをキープしてくれます。
二重窓は一般的な引き違い戸に後から取り付けることができるので、人気が高いです。
二重窓に使用されるガラスには4種類あります。
断熱効果が抜群のペアガラス
ペアガラスは、ガラスとガラスを合わせて1枚のガラスにし、中間に空気の層を作っています。
この空気の層があることで断熱性が高まり、結露しにくくなります。
防音効果が期待できる防音合わせガラス
防音合わせガラスは、ガラスとガラスの間に防音材(フィルム)を挟み込んだガラスです。断熱性はそれほどありませんが、防音に特化しています。
紫外線&日差しをカットする遮熱高断熱複層ガラス
窓から部屋に入り込む紫外線と日差しをカットすることに特化したのが遮熱高断熱複層ガラスです。
夏の強い日差しによる日射熱を遮断し、室内が暑くなるのを防ぎます。効果は複層ガラスと似ていますが、特に「日差し」に対しての効果が大きいといえます。西向きの部屋など、西日で部屋が暑くなってしまう場合には遮熱高断熱複層ガラスが適しているでしょう。
紫外線も大幅にカットできるのも魅力の一つです。
暖房効率アップの高断熱複層ガラス
高断熱複層ガラスには、ガラスとガラスの間にアルゴンガスが含まれていることがほとんどです。
アルゴンガスは空気よりも熱を通しにくいため、外気の温度を部屋に伝えにくく、優れた断熱性があります。
寒い地域にお住まいの方や、部屋がとても寒くなるような場合におすすめです。
まとめ
結露やカビ対策、結露防止グッズなどご紹介しましたが、いかがでしたか?それらのことで悩まれている方は、是非ご紹介した方法を試してみてください。
また、窓リフォームをお考えの方は是非お気軽にご相談ください。