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リノベーションでできること・できないこと2021.12.9
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中古マンションを購入してリノベーションをお考えの方に向けて、リノベーションでできることと、でないことをご紹介いたします。
※マンションでは、それぞれ管理規約で定められたルールがあります。
その規約によって、一般的にできることも、できない場合があるので、事前に管理組合や管理会社に確認することをおすすめします。
部位別のできること・できないこと
① △ キッチンなど水まわり設備を移動する
十分な排水勾配をとれる範囲に移動距離が限られます。
配管が階下の住戸の天井にある場合は移動ができない場合があるので、注意しましょう。
② ◯ 内装を変更する
壁・天井の張替えや塗装は自由にできます。
室内ドアの交換や建具交換もできます。
③ ◯ 断熱性を高める
内窓を設けて窓の断熱性を高めることができます。
壁や天井の内部に断熱材を充填して断熱性を上げることも可能です。
④ △ 間取りを変更する
構造体であるコンクリートに手を加えることはできませんが、間取りの変更は自由です。ただし、壁式構造の場合は外せない壁があります。
⑤ ✕ サッシの交換
サッシは住戸に付随している共用部分なので、勝手に複層ガラスなどに交換することはできません。
⑥ ✕ 玄関ドアを交換する
共用部分なので交換はできません。
室内側の塗装は可能ですが、外側の塗装はできません。
鍵の交換は管理組合に確認が必要です。
⑦ ✕ 室内のPS(パイプスペース)を移動する
各住戸への給排水管、ガス配管、電気配線などは共用の配管スペースなので、移動できません。
⑧ △ 床材を変更する
管理規約によって遮音性に基準が設けられている場合は、床材の選択や施工方法に工夫が必要です。使用できる材料は管理組合に確認が必要です。
⑨ ✕ 耐震性を上げる
耐震補強はマンション全体にかかわることなので、住戸単位ではできません。
⑩ △ 床暖房を設置する
基本的にできますが、マンション全体のガスまたは電気容量に制約されるので、管理組合に確認が必要です。
隣り合った住戸を繋げることは可能?
住戸と住戸を区切る壁は共用部分です。
その壁は耐力壁となっていて、穴を開けたり取り壊したりすると耐震上の問題もでてきます。
ですので、2戸続きで住戸を購入し、どちらも自分の所有だとしても、繋げることはできません。また、穴を開けてドアを設けることもできません。
間取りの変更はどこまでできる?
マンションの間取りは、専有部分に限りできます。
ただし、変更内容はマンションの構造によって異なり、ラーメン構造で、住まいの内側全てが専有部分のなる場合は、部屋の間仕切りを全て取り外すことができます。
一方、柱や梁のない壁式構造の場合、間仕切り壁は構造体であり、共用部分となるので取り外すことができません。
コンセントの数は増やせる?
コンセントの数を増やすことは可能です。
ただし、マンションは建物全体の電気の供給量が決まっているので、各住戸に配電される容量にも限度があります。
電気の使用量が増えるような電気製品を増やす目的でのコンセント増設である場合は、使える電気の容量がどのくらい余っているか管理組合に確認しましょう。
和室からフローリングに変更できる?
上下階の床音での騒音トラブルを防ぐために、管理規約で床材の性能レベルを規定している場合が多く、その規定の範囲内であればフローリングに変更可能です。
フローリングは木材になるので、物を落とした時に「コンッ」といったような軽量衝撃音が鳴ります。
その点、畳やカーペットの床は遮音性が高く、ほとんど軽量衝撃音が鳴りません。
畳やカーペットの床から遮音性の低いフローリングに変更した際に、上下階でトラブルが起こるケースがあるので、十分に注意が必要です。
電気やガスの容量を変更できる?
電気とガスの容量は勝手に大きくできないことが多いです。
ガスも電気同様にマンション全体で容量が決まっているので、勝手に一軒だけ増量するのは困難です。
キッチンのガスコンロからIHクッキングヒーターに変更するなどの場合には事前の確認が必要です。
天井裏・床下の空間を利用できる?
マンションの最上階の場合は、天井裏の空間を利用することができる可能性が高いです。
また自分の部屋の下が地面の場合も、床下収納庫や掘りごたつを付けることができます。
天井を高くできる?
構造体のコンクリートの内側までなら天井裏も専有部分に当たりますので、天井板を外して天井高を上げることは可能ですが、それ以上の天井高を上げることはできません。管理規約の確認が必要です。
床暖房を設置できる?
既存床に直接貼れる直接貼りタイプ床暖房は手軽で低コストです。仕上がりの良さを求めるなら床をはがして下地から工事をすることになります。熱源は電気とガスがあり、どちらも燃料の消費量が大きいので、各住戸での使用可能量を管理組合で確認しておきましょう。問題がなければ床暖房の設置は可能です。
まとめ
マンションのリノベーションでは、できることとできないことがあるので注意が必要です。管理組合にしっかり確認しましょう。